メーカーとライダーのあり方

column
03 /04 2011
いきなりだが、日本のサーフシーンにおいてライダーとメーカーのあり方に物申す。

最近では若手のプロが次々と誕生する中、自分が見ている限り、メーカーサイドが自社の契約ライダー達を上手く利用できていない傾向が著しい。


契約においても、自分が過去に契約したメーカーの契約書には、ほとんどどこかのメーカーの契約書をパクってテンプレート化した契約書しか見たことがない。

具体的なビジョンや仕事内容が明記されていない始末。

メーカーが何をして欲しいのか?

ライダーのこっちもわからない。

コンテストに勝つのか、メディアへの露出なのか、取引先の開拓なのか、新商品の開発なのか。

何をして欲しいかも提示できない会社は、ブランドに対してのライダーの価値基準もわかっていない。

だから、契約金でさえ、いくらに設定したらいいのか、わからないメーカーばかりだ。

一昔前は、JPSAのコンテストでシードを持っているとか、そんなノリだから笑ってしまう。

自社でのマーケティングの物差しがないからである。

ライダーをマーケットでどう使い、どう動かして、いくらペイするのか。

それは、マーケティングチームや上層部の采配にかかっているが、全く機能していない会社が多すぎる気がする。


また、自社のブランディングができていない会社が大半だ。

やはり、ライダーは現場でもっとも効力のある広告塔である。

以外と多いのが、ブランド独自の方向性とカラーがライダーのカラーにマッチしていないこと。

なんとも、滑稽なマーケティングである。

販路の確保やシガラミや利権、ハードコアなローカルを匿いその土地で有利に進める作戦など、大人の事情が結構あるのも事実。

事情があったとしても、大半のライダー本人はそれに気付かず、自分の価値で手にした契約だと思っている。

本当は大人の事情なのに。残念である。

更に、その大人の事情すらなく、自社のブランドカラーの違うライダーと契約してたとしたら、そのブランドは間違いなく下火になっていくだろう。




事情は様々だが、それで一時的に売り上げは伸びたとしても、根底のブランドのカラーやコンセプトはそれにより説得力がなくなり、希薄なものとなる。

長い目で見るとブランドイメージとしてはマイナスに作用するだろう。

メーカーのコンセプトやカラーを支持している熱烈なブランドのファンを裏切ることになりかねない。

メーカーにとっては数字上の売り上げもさることながら、そのお客様の信用という面も長い目で見ると重要なファクターなのだ。

どうか、ライダー達のポテンシャルを有効活用し、お互い同じ方向を目指して相乗効果で発展していってほしいと願っている。



また、最近のライダーにも色や個性がないのも事実である。

自分もこれまでの経験で得てきたものを、次の世代にいい形で伝えていきたいと同時に、マーケットでのプロライダーとしてのあり方をアドバイスしていき、この業界をさら盛り上げたいものだ。


スクリーンショット(2011-02-23   2月23日   21.06.26)


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ak47

市東"Shige"重明
(シトウ シゲアキ)
1975年生まれ A型
177cm/73kg

プロサーファー
アーティスト
ライフスタイルクリエイター
LazyBoySkill surfboardオーナー
LBS galleryオーナー
市東道場プレミアムサーフレッスン主宰
落語協会サーフィン部顧問


競技用ショートからクラッシクロングまで様々なボードを巧みに乗りこなすプロサーファー
サーフィン雑誌、ファッション誌、ライフスタイル誌と幅広く活躍している

【経歴】
15歳でサーフィンに出会い海水漬けの生活を送る
17歳で千葉東支部のジュニアクラス代表
22歳でプロ資格獲得
23歳 カリフォルニア単独サーフィン武者修行
帰国後 17年間 プロとしてコンテストフル参戦
35歳 フリーサーファーへ転向

2012年Lazyboyskillサーフボードを自ら設立

プレミアムサーフィン個人レッスン『市東道場』を主催

サーフィン指導者、サーフボード開発、雑誌出演、モデル、講演、トークショー、執筆と仕事は多岐にわたり、サーフィンの楽しさを伝えると共にライフスタイルの提案をメインに活動している。


"Shige"からのメッセージ

『常識にとらわれるな、
普通の人生なんてつまらない。ぶっ壊す勇気も大切』

『他人を思いやる気持ちを皆が持てば世界は上手くいく、Respect each otherこれが人間の大切なこと』

『お金は大事。上手に使って循環させる。浪費ではなく自己投資に使えば財産になる』